肺癌化学療法中に発症したニューモシスチス肺炎の3例

元データ 2007-06-20 日本肺癌学会

概要

背景.肺癌化学療法中にびまん性陰影が出現することがあり,感染症なのか薬剤アレルギーなのか鑑別に苦慮することがある.症例.我々は肺癌化学療法中に発症したニューモシステス肺炎を3例経験した.発症時年齢は73歳,72歳,55歳で全例男性であった.ステロイドの長期投与は1例であった.2例は化学療法のみで発症しており,化学療法もニューモシスチス肺炎発症の危険因子と思われた.3例とも発熱を主訴とし,呼吸不全を呈していたのは1例のみであった.画像的には全例淡い濃度上昇をびまん性に認めた.気管支肺胞洗浄液BALF(bronchoalveolar lavage fluid)か喀痰のいずれかでニューモシスチスPCR(polymerase chain reaction)が全例陽性であり,β-D-グルカンの上昇も認めた.スルファメトキサゾール・トリメトプリムST合剤(sulfamethoxazole-trimethoprim)の投与で3例ともに軽快している.結論.肺癌化療中にびまん性スリガラス様陰影が出現した場合,ニューモシスチス肺炎を念頭に置く必要がある.

著者

望月 吉郎 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター内科
河村 哲治 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター内科
佐々木 信 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター内科
河村 哲治 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
河村 哲治 国立病院機構姫路医療センター 内科
河村 哲治 東京慈恵会医科大学附属柏病院 総合内科
西尾 智尋 滋賀医科大学呼吸循環器内科
佐々木 信博 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
佐々木 信博 新日本製鐵株式会社 エンジニアリング事業本部
齋木 啓子 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
中原 保冶 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
佐々木 信 国立病院機構姫路医療センター
西尾 智尋 独立行政法人国立病院機構南京都病院呼吸器科
中原 保治 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
望月 吉郎 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
佐々木 信 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器内科
望月 吉郎 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター:独立行政法人国立病院呼吸器内科
中原 保治 NHO姫路医療センター呼吸器科

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