アンテナ-車載器本体間の同軸ケーブルが短いETC車載器向けアンテナの検討
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概要
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現在市販されている3ピースタイプETC車載器(アンテナ・車載器本体別体型)では、車載器本体をグローブボックスやコンソールボックス等に格納するため、アンテナ-車載器本体間を接続する同軸ケーブル長を3m程度とした物が多い。この同軸ケーブルの伝搬損失を補うためアンテナには高利得が要求される。このためアンテナは、金属プレートをエレメントとし、スペーサを介して基板にネジ留めしたエアサスペンド型アンテナが主流である。一方、ルームミラー内部やオーバーへッドコンソール内部に設置するタイプのETC車載器においては同軸ケーブルが短いため、アンテナ利得は小さくて良い。このためガラスエポキシ系基板を使用したパッチアンテナであっても利得要求仕様を満たすことができる。しかしながらパッチアンテナでは指向性がブロードであり、マルチパスにより通信品質が劣化してしまうという問題点がある。この対策として、グランドパターン上に、パッチを形成したパッチと同サイズの基板を実装する「2段重ねパッチアンテナ」を提案し、その基本特性について検討した。その結果、「2段重ねパッチアンテナ」では通常のパッチアンテナと比較し指向性を狭めることが可能であることを示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-06-14
著者
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河村 大輔
(株)東海理化開発部
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水野 善之
(株)東海理化開発部
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古賀 健一
株式会社東海理化開発部
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河村 大輔
株式会社東海理化開発部
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水野 善之
株式会社東海理化開発部
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水野 善之
株式会社東海理化
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中野 浩志
株式会社東海理化
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塚原 靖典
株式会社東海理化
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島田 育生
株式会社東海理化
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古賀 健一
(株)東海理化開発部:名古屋工業大学大学院情報工学専攻
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古賀 健一
株式会社東海理化開発部:名古屋工業大学大学院情報工学専攻
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