レトロウィルスエンベロープ蛋白質による膜融合におけるADAM12の関与
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概要
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マウス白血病ウィルス(MLV)はラットXC細胞のシンシチウム形成を誘導するが,他の細胞では,シンシチウムを誘導しない。XC細胞以外にMLV感染によりシンシチウムを誘導する細胞としてfu-1細胞が知られている。XC細胞とfu-1細胞は,いずれも筋組織から単離された細胞であり,筋細胞は筋原細胞がシンシチウムを起こす事によって生じるので,このMLV誘導XC細胞特異的シンシチウム形成は,筋細胞分化において起こるシンシチウム形成と関わっている可能性が考えられた。筋細胞分化のシンシチウム形成を誘導する細胞因子としてADAM12が既に同定されている。ADAM12はディスインテグリン・ドメイン,メタロプロテアーゼ・ドメインに加え,ウィルスfusion peptideに類似する配列を持っていることが報告されている。そこで,ADAM12のMLV誘導XC細胞特異的シンシチウム形成における重要性を検討した。また,MLVと同じレトロウィルスに属すヒト免疫不全症ウィルス(HIV)によるシンシチウム形成におけるADAM12の作用に関しても解析した。
- 長崎大学の論文
著者
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久保 嘉直
長崎大・熱帯医学研究所・エイズ感染防御
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久保 嘉直
長崎大学熱帯医学研究所エイズ感染制御分野
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天沼 宏
理化学研究所中央研究所
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天沼 宏
理化学研究所ライフサイエンス筑波研究センター安全評価研究室
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