An Introduction to Kidawida : The Language of the Taita in south-east Kenya(I)Nouns, Adjectives and Numerals
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概要
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グリンバーグJ.H.Greenbergは『アフリカの言語』The Language of Africa,1966のなかでアフリカの言語分類に関する体系を示している。そこでは、ケニア南東部のタイタで話されている言語であるタイタ語は、ダヴィダ語、サガラ語、カシガウ語の三つに下位区分されるが、いずれもニジェル・コルドファンNiger-Kordofanian語族のなかのニジェル・コンゴNiger-Congoグループのなかのベヌエ・コンゴBenue-Congoグループの下位分類であるコンゴCongoサブグループに属す。これは、一般にバントゥ系言語とよばれる。タイタ語は、タイタ、カシガウ、サガラの3つの丘陵地帯、および、その山麓のヴォイを中心とするウッドランド・サバンナ帯で使用されている言語である。タイタ世界の言語に関しては、サガラ語に関する研究が1890年代にアルフレッド・レイAlfred Wrayにより行われたが、タイタ社会のなかで最も多くの人々により使用されているダヴィダ語に関するまとまった研究はなかった。筆者は、これまで、タイタ社会に関する社会人類学的研究と並行してダヴィダ語の語彙の収集を行ってきたが、それをもとにレイのサガラ語に関する研究を参照しながらダヴィダ語の文法に関する研究を現地の調査協力者と共に進めてきた。これは、タイタ語の語彙集の作成と一体をなすものである。本稿vol.Iでは、名詞、形容詞、数詞を取り上げ、vol.II以下で代名詞、動詞、副詞などを取り上げる。
- 尚美学園大学の論文
- 2003-09-30
著者
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