電荷輸送性ブロック共重合体を用いた有機EL素子の作製および評価(有機材料・一般)

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概要

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高分子EL素子はスピンコートなどのウェットプロセスで製膜するため、低分子EL素子に比べ、低コストでの大面積化が可能と言える。しかし、2種のポリマーの溶解性に大きな差がない場合は、塗布で積層させるのは困難で、そのため、発光効率・素子寿命の点で低分子EL素子に及ばないのが現状である。本研究では発光層を擬似的に積層させた高発光効率の高分子系有機EL素子の作製を目的として、電子輸送性モノマーと-OCH3基を持つ正孔輸送性モノマーとのジブロック共重合体を合成した。そして合成した高分子を発光ホスト材料として用いて有機EL素子の作製を行った。その結果、ブロック共重合体を用いた素子で外部量子効率5.9 %を記録した。また、ブロック共重合体とランダム共重合体、ポリマーブレンドを用いた素子で発光特性がそれぞれ異なり、有機EL素子の性能に相分離構造がなんらかの影響を与えることが示唆された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-05-11

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