胃十二指腸動脈仮性動脈瘤出血に対して,内視鏡的クリップ術,コイル塞栓術,開腹術により救命し得た小児の1例

元データ 2007-06-20 日本小児外科学会

概要

脊髄性筋萎縮症II型の5歳男児.呼吸増悪のため他院入院となり,気管内挿管,人工呼吸器管理の後,気管切開の為当院に転院した.転院後2日目に突然大量の新鮮血吐血を認め緊急内視鏡を施行.十二指腸球部後壁の出血性潰瘍に対しクリッピングを行い一時的な止血を得た.内視鏡所見から仮性動脈瘤の存在が疑われ,腹部造影CTおよび血管造影を施行.胃十二指腸動脈から右胃大網動脈,前上膵十二指腸動脈の分岐部に仮性動脈瘤を認め,コイル塞栓術(TAE)を施行した.その後2度の再出血に対し,いずれも緊急開腹術を必要としたが最終的には救命した.消化管出血は生命危機に直結した深刻な病態で,原因疾患が多岐にわたる小児では正確な診断が困難なこともある.今回,IVRにより正確な出血源診断が可能であった症例を経験した.腹部内臓動脈に発生する仮性動脈瘤は小児においてもTAEのよい適応となりうるが,再出血などの合併症には十分な注意が必要と思われた.

著者

星野 健 慶應義塾大学小児外科
森川 康英 慶應義塾大学医学部
渕本 康史 慶應義塾大学医学部小児外科
向井 万起男 慶應義塾大学小児外科
山田 洋平 慶應義塾大学小児外科
橋本 統 慶應義塾大学放射線診断科
橋本 統 慶應義塾大学医学部放射線診断科
橋本 統 奈良県立医科大学 放射線科
橋本 統 慶応義塾大学 放射線診断
橋本 統 慶応義塾大学 医学部 放射線科学 教室 放射線診断科
向井 萬起男 慶應義塾大学医学部病理診断部
堀田 亮 慶應義塾大学医学部外科学教室
岡村 淳 慶應義塾大学医学部外科学教室
小森 広嗣 慶應義塾大学医学部外科学教室
中尾 志生子 慶應義塾大学医学部外科学教室
星野 健 慶應義塾大学医学部小児外科
岡村 純 Ntt西日本大阪病院外科
向井 萬起男 慶応大学医学部病理学教室
岡村 淳 慶應義塾大学外科
中尾 志生子 久留米大学小児外科
堀田 亮 慶應義塾大学小児外科
堀田 亮 聖路加国際病院外科
渕本 康史 慶應義塾大学小児外科
向井 万起男 慶應義塾大学病理診断部
向井 萬起男 慶應義塾大学病院病理診断部
向井 萬起夫 慶應義塾大学病院病理診断部
岡村 修 大阪府立成人病センター第1外科
向井 万起男 慶応義塾大学 老年科
向井 萬起男 慶應義塾大学医学部病理学教室
山田 洋平 慶應義塾大学外科
向井 万起男 慶應義塾大学医学部中検病理
向井 万起男 慶応義塾大
向井 万起男 慶應義塾大学病院病理診断部
淵本 康史 慶應義塾大学医学部小児外科
中尾志 生子 慶應義塾大学小児外科
向井 万起男 慶應義塾大学医学部病理学教室
向井 万起男 慶應義塾大学医学部
橋本 統 慶應義塾大学医学部放射線科
星野 剛 慶應義塾大学外科
星野 健 慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
岡村 純 市立吹田市民病院外科
岡村 純 東京北社会保険病院外科
向井 万起男 慶應義塾大学中央臨床検査部病理

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