糖尿病の診断基準
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概要
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糖尿病の診断基準の改定は米国糖尿病学会(ADA)が先行し,世界保健機関(WHO),日本糖尿病学会が追随する形で行われてきた。1997年ADAは空腹時血糖値を重視する姿勢を打ち出した。一方,WHOや日本糖尿病学会では引き続き75g糖負荷試験を施行し耐糖能異常をより広く探り出すように求めている。糖尿病治療の目標は合併症の予防であり,従来は診断基準の制定は網膜症など細小血管症の発症率によってなされていたが,死因の多くを占める心血管疾患について,妥当とされる基準値は定まっていない。また,糖尿病患者について血糖値を下げることが合併症の発症を減らすことは知られているが,より血糖値の低い集団に対して介入の効果がどれだけあがるかについては検討の余地がある。基準値の引き下げにより異常値を示すものの割合は大きく上昇したが,その志望など保険事故発生が正常とされる集団より多いのかは明らかでなく,今後の疫学研究の結果が待たれる。
- 日本保険医学会の論文
- 2005-12-17
著者
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