ソロモン諸島北東海域におけるキハダの釣獲分布
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
キハダの鉛直方向の分布について,水温に成熟を加えた要因が相互に関連して影響を及ぼす可能性が高いにもかかわらず,従来の研究では水温を主な要因として捉えるだけの検討にとどまっていた。本研究では要因としてキハダが分布する水温と成熟との関係に着目して,成熟個体が多獲される可能性の高い海域(ソロモン諸島北東海域)および時期を選び,延縄操業と海洋観測を実施することにより以下を解明した。鉛直方向からみたキハダの分布深度およびその位置における水温の範囲は,それぞれ「80-150mおよび25-29℃」であり,既往の研究成果と比べて,浅く,かつ高水温の環境であった。この原因として,本研究で釣獲されたキハダは,既往の研究成果よりも,「成熱度が高く,浅・高水温の環境で産卵する個体」であったことが強く影響を与えたものと推察した。
- 2006-02-20
著者
-
鎌野 忠
水産大学校
-
鎌野 忠
独立行政法人 水産大学校 耕洋丸
-
鎌野 忠
水産大学校海洋生産管理学科
-
毛利 雅彦
水産大学校海洋生産管理学科
-
黒田 拓幸
九州漁業調整事務所白萩丸
-
貞包 弘之
水産大学校海洋生産管理学科
-
小薗 宏文
水産大学校海洋生産管理学科
-
末藤 浩二郎
中央水産研究所蒼鷹丸
-
貞包 弘之
水産大学校
-
小薗 宏文
水産大学校
-
毛利 雅彦
水産大学校
関連論文
- 対馬海峡フェリー航路に沿った航走ADCP観測データからの潮流成分の除去
- ソロモン諸島北東海域におけるキハダの釣獲分布
- 太平洋低緯度海域におけるキハダの効率的な釣獲方法 (第4回数理水産科学研究交流会特集号)
- 擬餌針の挙動から推測されるケンサキイカの擬餌捕捉行動について
- マグロ延縄漁船において作業時間を均等化する可能性
- 沿岸漁業における漁業技術・技能を対象とした研究
- 海水熱エネルギーの有効利用のための海水淡水化システムの研究 : 南太平洋海域(フィジー海域)の場合
- 1,000GT型漁業練習船の中層トロール投揚網作業時間の長さと乗組員の歩行活動
- 中層トロール投揚網中の乗組員の歩行活動
- 国後島,志発島,色丹島周辺事情
- 国後島, 志発島, 色丹島周辺事情
- 練習船天鷹丸における実習生の操舵特性
- 関門海峡及び周辺海域の海難実態について
- 移動体におけるキネマティック GPS/GLONASS の有効性の評価
- 関門海峡早鞆瀬戸における小型漁船と通航船の行動パターンの解明
- 関門海峡における一般通航船と操業漁船の安全について
- まぐろ深延縄の漁獲記録からみたインド洋のメバチの鉛直分布
- まぐろ延縄の漁獲からみたインド洋のメバチの適水温
- 西部太平洋におけるかつお・まぐろまき網漁場の持続期間
- GPS航法装置の定点における測位精度について
- フィジー海域の海洋調査及びその海洋特性 : 2003年度調査
- 船体延長が操縦性能に及ぼす影響について-II(惰力性能)
- 延縄の漁獲からみたインド洋のメバチの分布
- 伊豆諸島海域におけるカツオ漁獲動向の季節変化〔英文〕
- 蓋井島(西部日本海沖)の定置網で漁獲されたコシナガと他の商用魚種との漁獲量の相違からみた生物多様性