スギ林における植栽密度によるスギカミキリ被害の違い
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概要
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20年生スギ植栽密度試験地で密度区別(1,700, 3,200, 7,300 本/ha)のスギカミキリ被害箇所数を調査した。また,各区3本の標準木における胸高部の年輪幅を測定した。高密度区ほどスギカミキリ被害箇所数が顕著に減少する傾向が認められた。3区とも標準木の肥大成長は7年生以後に旺盛となり,年輪幅は9〜10年生で最大値を示し,その後漸減した。肥大成長は低密度区ほど大きかった。以上の結果から,高密度植栽により幼齢期の肥大成長を抑制することがスギカミキリ被害の軽減に有効であることがわかった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2004-02-16
著者
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