15年間のケヤキ種子生産量の変動と豊凶に関与する要因
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概要
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兵庫県内の2カ所のケヤキ人工林で15年間(1987〜2001年)にわたり9月以降に落下した種子生産数を調査した。種子生産数は年変動が大きく,隔年結果の傾向を示した。種子の豊凶周期は約6km離れた2林分間で同調した。健全な種子の割合は凶作年で低く,豊作年で高い傾向を示した。重回帰分析により年別の種子生産数に関与する要因を分析した結果,前年7月の平均最高気温と前年の種子量が強く影響していることがわかった。つまり,7月に高温少雨で,前年が凶作の場合には,翌年は豊作となる傾向が認められた。これらの結果から種子の豊凶は,個体の資源量と花芽分化時期の水ストレスの影響を強く受けていると考えられた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2003-08-16
著者
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