RAPDマーカーによるスギさし木品種メアサのクローン分析
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概要
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九州中南部において古くから造林されてきたスギさし木品種であるメアサのクローン識別を目的として,RAPDマーカーによるDNA分析を行った。スギ精英樹特性表により,メアサまたはメアサの別名であるアオスギと表示された精英樹42個体の個体識別を行ったところ,22のDNAタイプに分かれた。また,九州中南部の社寺等21カ所に植えられているメアサの老齢木43個体のDNA分析を行ったところ,20カ所41個体が同一のDNAタイプを示した。また,このDNAタイプは,調査した熊本,大分,宮崎,鹿児島の4県すべてで観察された。この結果から,メアサとよばれるスギの個体群のクローン構成は,一つのクローンが大多数を占めることが示唆された。
- 日本森林学会の論文
- 2003-05-16
著者
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