太枝系と細枝系に区分されたヒノキさし木品種ナンゴウヒのクローン構成と材質
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概要
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外部形態から太枝系と細枝系に区分されたヒノキさし木品種ナンゴウヒのクローン構成と材質の調査をした。RAPDマーカーによるクローン分析の結果,同一のDNA型が太枝系と糸田枝系の両方に存在するなど,外部形態による分類とクローンの関係は,完全には対応しなかった。ナンゴウヒと実生ヒノキの材質を比較した結果,ナンゴウヒの方が,完満度,真円率,丸太の動的ヤング係数,曲げヤング係数,曲げ強度が有意に高かった。ナンゴウヒの中で太枝系と細枝系を比較した結果,細枝系の方が,完満度,丸太の動的ヤング係数,曲げヤング係数,曲げ強度が有意に高く,太枝系の方が,節径比が有意に高かった。本研究で,ナンゴウヒと実生ヒノキ,ナンゴウヒの太枝系と細枝系の材質に差異が認められたことから,それらを分けて管理するとともに,材質の表示を行うことが重要であると考察された。
- 日本森林学会の論文
- 2004-08-16
著者
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