胃静脈瘤を伴う特発性門脈圧亢進症に対する血行廓清を一部省略したHALS-Hassab法の試み
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概要
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症例は69歳男性,4年来の脾腫および胃静脈瘤にて,近医診療所より紹介受診,当院および診療所にて外来経過観察を行っていた。自覚症状はなかったが,血小板減少をともなう巨脾および胃静脈瘤を認めた。胃静脈瘤は経過とともに進行しRC signを認める様になった。さらに大腸内視鏡検査にて大腸腫瘍を指摘したために,胃静脈瘤および脾機能亢進症のコントロール目的にて手術となった。手術ではHALS-Hassab法を選択したが,術前検査にて肝機能に問題なく食道静脈瘤を認めず,造影検査にて有意な遠肝路血流を認めないことより,血行廓清を一部省略したHALS-Hassabとした。現在術後1年を経過しているが,胃静脈瘤は完全に消失し,再発を認めていない。
- 長崎大学の論文
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