テクスチャの再現性を考慮したH.264符号化モード選択方式(チュートリアル)
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概要
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従来のIPTVサービスでは,低ビットレートでの運用が求められ,HDTVに対して許容される帯域は高々10Mbps程度である.従ってHDTVコンテンツの配信用途においては,高い符号化効率を維持する目的からH.264/AVC High Profileの採用が有力である、しかしながら,低ビットレートで安定した伝送品質を確保するためには,圧縮効率の更なる改善が必要となる.H.264符号化における符号化効率の改善要素として,マクロブロック単位の符号化モード選択が挙げられる.従来,符号化モード選択手法としてR-D最適化法が用いられる.しかしながら,同手法により選択された符号化モードは必ずしも主観画質を向上させるものではなく,特にテクスチャの再現性に関して不適切な場合がある.したがって,主観画質の低下を招く符号化モードが選択されることを抑止する手法が強く求められる.以上の背景から,本研究ではHDTVに対する10Mbps以下の低ビットレート符号化を対象として,主観画質の改善を目的とした符号化モード選択手法の提案を行う.提案手法では,局所領域における画素値の類似性およびエッジ成分の再現性を検知する新たな評価尺度を備え,これに基づいたモード選択を行うことでテクスチャ再現性を追及するものである.主観評価実験により従来手法に対して主観画質が改善することを確認し,MOS(Mean Opinion Score)が最大で1.1改善することを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-03-05
著者
-
内藤 整
株式会社KDDI研究所
-
酒澤 茂之
株式会社KDDI研究所
-
小池 淳
株式会社KDDI研究所
-
吉野 知伸
株式会社KDDI研究所
-
小池 淳
KDDI研究所
-
吉野 知伸
KDDI研究所
-
小池 淳
株式会社kdd研究所
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