オンラインカラム固相抽出/高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法による筋肉中残留動物用医薬品の一斉分析
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概要
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畜肉中に含まれる残留動物用医薬品63化合物のオンラインカラム固相抽出/高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析計(MS/MS)による一斉分析法について検討した.筋肉試料はアセトニトリル/メタノール(4:1, v/v)で抽出した後,0.1%ギ酸移動相によりオンライン固相抽出力ラムに注入し,目的とする化合物を保持するとともに極性夾(きょう)雑物を取り除いた.次にカラムスイッチングにより溶出液を分析カラムに通し,0.1%ギ酸/アセトニトリルのグラジェントにより目的化合物を溶出させ,MS/MSで検出した.本法を牛筋肉,豚筋肉,鶏筋肉の分析に応用した結果,20ng/g添加試験において回収率はそれぞれ71.4〜123%, 45.8〜140%, 61.5〜153%であった.また,検出下限値はすべての化合物で10ng/g以下であった.このように,本法は残留動物用医薬品のスクリーニング分析に応用できることが分かった.
- 2007-05-05
著者
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