リアルタイム・コミュニケーションシステムのための "Intelligent QoS" 制御方式の検討(メディア品質,品質評価モデル,信頼性,セキュリティ,ユビキタス/ブロードバンドネットワークの品質,一般)
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概要
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TV会議システムなどのIPベースのリアルタイム・コミュニケーションシステムにおいて,帯域幅の拡大に伴って映像の高品質化が求められ,HD画像が活用され始めている.従来中心であったCIFサイズのTV会議システムに比較して,フレームあたりパケット数の増加からパケットロスや遅延に対してより強い耐性が求められている.本稿では,HDリアルタイム・コミュニケーションのために高いロス耐性を実現するQoS制御方式"Intelligent QoS"を提案し,その制御方法と性能について述べる. "Intelligent QoS"では自動レート制御機能(ARC),適応前方誤り訂正符号機能(Adaptive FEC),自動再送機能(ARQ)を統合的に制御することにより,ネットワーク状態に応じて帯域資源を各々のQoS機能に目標品質を満たすように割り当てる.これにより,あるパケットロス率(PLR)以下の任意の往復伝播遅延(RTT)環境下において,パケットロス回復のための冗長帯域を最小限に抑えつつ,目標の品質以上となる高品質マルチメディア伝送を実現可能なことを示し,実装機器によるエミュレーション性能評価結果を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-04-16
著者
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