Trypanosoma congolense感作による牛マクロファージのサイトカインプロファイル(寄生虫病学)
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概要
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トリパノソーマに対し,N'Dama牛は耐性,Boran牛は感受性を示す.このような品種間による感受性の違いの起因を探るために両品種からマクロファージを分離し,Trypanosoma congolenseによる感作後,サイトカイン遺伝子の発現を調べた.その結果,両品種間のマクロファージに発現の相違は認められなかった.IFN-γによるマクロファージの活性化により,両品種問共にTNF-α等の炎症性サイトカイン遺伝子の発現の増大とIL-10の発現の減少が認められ,細胞性免疫が増強した.これらのことから,両品種間における局所中のマクロファージの活性化について比較検討する必要性が示唆された.
- 2007-04-25
著者
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吉原 一浩
(独)動物衛生研究所
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吉原 一浩
国際農林水産業研究センター
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MORRIS Agaba
国際家畜研究所(ILRI)
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IRAQI Fuad
国際家畜研究所(ILRI)
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NAESSENS Jan
国際家畜研究所(ILRI)
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