動的にマスタ数を増加するマスタ・ワーカ方式の提案(通信,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2007))
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概要
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本稿では,マスタ・ワーカ(MW)型の並列プログラムにおいて,プログラムの実行状況に応じてマスタ数を増加させる方式を提案する.提案方式では,マスタに到着しているワーカからのメッセージの数に着目してマスタが過負荷状態にあるか否かを判定する.マスタが過負荷状態にあると判断した場合,そのマスタが管理するワーカ集合の中から新たなマスタを選択し,その新しいマスタにワーカとタスクを分配して各マスタが独立に処理を進める.このようなマスタの増加を繰り返すことで,MW方式のスケーラビリティの向上を図る.評価実験により,単一のマスタによるMW方式では性能が飽和する場合において,提案方式を適用することで性能の飽和を回避できることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-03-01
著者
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