疎行列ソルバにおける非同期反復解法の性能評価(性能評価,「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2007))
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概要
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通信遅延が多く含まれる環境や動的に負荷状態が変化する環境において非同期反復解法が注目されている.本研究では,不規則疎行列線形ソルバを非同期反復解法に基づいて作成し,性能評価を行う.定常反復解法を非同期にすることにより,プロセッサ間で解の最新の値が交換されることが保障できなくなり,収束までに要する反復回数は増加する.一方で,更新された解データの受信ための同期待ち時間がないためCPUの利用効率は高くなる.また,非同期にすることにより,負荷分散を全体の同期をせずに行えるメリットもある.本稿では同期反復解法を非同期化し,動的負荷分散を実現し,これらのオーバーヘッドと性能向上に関して,予備的な実験と評価を行う.
- 2007-03-01
著者
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