美術鑑賞文におけるレパートリー構造の質的分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,鑑賞レパートリーにおける複合型の構造的な特徴と,複合型レパートリーに移行する状況の特徴について明確化し,さらに鑑賞レパートリーの熟達にかかわる学習要因について考察することである。まず,中学生から大学院生までの鑑賞文を事例分析することによって,さまざまな複合型レパートリーを構造図によって示すとともに,鑑賞レパートリーにおける多様性の特質と鑑賞レパートリーそのものの発達的特徴を明らかにした。また,複合型レパートリーの生成が,鑑賞レパートリーの熟達化において重要な鍵となることを指摘した。さらに,熟達した鑑賞レパートリーを形成させていくために,レパートリー理論の知見を生かした学習支援策の方向性と今後の課題を示した。
- 美術科教育学会の論文
- 2007-03-31
著者
関連論文
- 美術鑑賞学習におけるメタ認知の役割に関する一考察
- 鑑賞スキルの熟達化と転移に関する一考察
- 美術鑑賞文における熟達化の分析
- 美術鑑賞文におけるレパートリー構造の質的分析
- 美術鑑賞文におけるレパートリーの考察
- 美的感受性の発達に対するレパートリーの観点からの再考
- 美術鑑賞のマルチメディア教材「アート・リポーター」に関する一考察
- InSEA第31回世界会議における招待セミナーについて (第35回日本美術教育研究発表会) -- (B群の部 実践研究報告、研究ノート等)
- 青少年の美的感受性の発達とその評定法に関する一考察
- 美的感受性の発達に関する基礎的研究 : 先行研究資料の批判的検討
- 美術教育における読解力形成と構造化をめぐる課題
- 美的感受性の発達に関する研究 : 青年における評定法の開発とその検討
- 視覚美術に対する成人の美的感受性の諸特性とその相関性に関する一考察
- 「美術鑑賞テスト」による美術能力の分析
- 「美術鑑賞テスト」の信頼性と妥当性に関する一考察
- フランツ・チゼックの造形表現論に関する考察--発達段階と類型の多角的視点の意義
- F.チゼックの美術教育に関する再評価 : 児童美術と青年美術の同期性 (美術教育の基礎理論と方法論に関する研究論文)
- F. チゼックの美術教育論に関する考察(2) : 1920年代以降における展開
- F.チゼックの美術教育論に関する考察 : 1897∼1920年代における展開
- F.Cizekの美術教育に関する調査・研究-3-
- F.Cizekの美術教育に関する調査・研究-2-
- F.Cizekの美術教育に関する調査・研究-1-