幼児の造形的なイメージの広がりを導く保育者の発話媒介行為の分析 : 既有知識と具体的対象の統合力に着目して
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概要
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本研究の目的は,幼児の造形的なイメージの広がりを導く保育者の発話媒介行為とは何かを明らかにすることであった。方法としてはまず,幼児造形活動における保育方略を三つに分類し,文献のレビューにより各方略による保育者の発話媒介行為の具体像を予想した。次に実際の幼児造形活動の観察から発話カテゴリーを作成し,各方略でどのような発話カテゴリーが見られ,効果を持つかを分析した。その結果,概念くずし型方略における<事例提示>と<イメージ探索>の発話カテゴリーが幼児の造形的なイメージの広がりを導くことが明らかになり,保育者のこれらの発話カテゴリーが「経験の要因による体制化の法則」を取り除く効果をもつ発話媒介行為であることが示唆された。
- 2007-03-31
著者
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