衛星搭載用大型リチウムイオンバッテリ開発を事例とした安全性に関する評価(安全確保の実践)
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概要
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近年の人工衛星開発では,高信頼性化,長寿命化の取り組みとともに安全性確保についての議論が従来以上に活発に行われている.ミッション期間中に修理等の保守が不可能な人工衛星は,信頼性設計とプロセス管理による品質確保によって高信頼性化と長寿命化に対する要求を達成してきた.一方,長寿命化や高機能化に伴う衛星搭載推薬量や発生電力量の増加,衛星の大型化等は,地上での試験や準備作業中での危険増加を伴い,その度合いをどのように評価し,安全対策を施すかについて熱心な議論が行われている.十分な安全を確保するためには,個々のハードウェアの信頼性確保・向上が寄与することは確かであるが,それのみに留まらず試験機材や作業員のヒューマンファクタを含めた幅広いシステム安全管理活動が必要となる.信頼性も安全性も搭載ハードウェアの開発初期から十分検討・配慮される必要があり,製品開発,プロジェクト推進における重要なチェックポイントとなる.本解説では人工衛星開発における安全性に関する評価について,衛星搭載用大型リチウムイオンバッテリを例に,その具体的取り組みを紹介するものである.
- 日本信頼性学会の論文
- 2007-03-01
著者
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