「臨床心理学の方法論における「勘」の意義と機能」 : 内田康夫氏の作品を臨床の現実と見立てながら
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概要
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本論は,前の「「勘」の臨床心理学的方法論的意義」をもとに,内田康夫氏の作品を臨床の現実と見立て,そこで「勘」がもつ臨床心理学の方法論上の意義と機能に関する検討を加えた。その結果,次のような知見が引き出されてきた。1.人への援助的理解にアプローチするに当って,「勘」は必要かつ重要な認識の仕様であること2.「勘」は,認識・判断(推理)・行為を含む四次元からなること 3.とりわけ,「勘」は人のみえない世界をみえる世界に転換する機能をもつこと 「勘」には臨床心理学的方法論上もっと他の重要な機能が推察され,なお検討していきたい。
- 2007-01-31
著者
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