4つの役割に焦点化したソーシャルワーク教育 : 技術力向上を目指した教育実践方法の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
社会福祉士養成課程において,ソーシャルワークのスキルを習得するために社会福祉援助技術演習という科目が設定されている.しかしながら,この演習の授業は,養成機関で独自に授業が展開され,授業内容も担当教員に一任されており,担当者によって多様な演習が可能になる半面,その質に差が生じるという危険性も備えている.本稿は,特に利用者に直接介入する技術を一定のレベルに達成させることができるように,養成機関で実践できる演習の方法について考察するとともに,その実践例を提示することを目的とするものである.その際に,ソーシャルワークの役割を4つに焦点化し,それぞれの役割に必要な技術を習得するための方法を試みた.そして,それぞれの技術の習得について学習者による自己評価を行い,これまで重要視されてきた「傾聴」の技術よりも,援助のためのプログラムを考えたり,それを表現するといった技術に関心をもっていることが確認された.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2007-02-28
著者
関連論文
- らい予防法下のハンセン病患者への生活支援 : 国立療養所におけるケースワーク事例を通して
- 4つの役割に焦点化したソーシャルワーク教育 : 技術力向上を目指した教育実践方法の検討
- 地域と学校で取り組む福祉教育の課題検討に関する実践
- ソーシャルワーカーに必要な基本的態度の育成方法--ボランティア活動を通して
- グループワークにおけるファシリテーターとしての技術を向上させるための試み