書痙を伴う対人緊張に対する行動療法的アプローチ
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概要
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本研究は,書痙を伴う対人緊張を呈する1名の男性(38歳,会社員。以下,c1と称する)に関して,c1の対人緊張水準が高かったことから,c1の書痙は心因性諸症状の身体表出の一種であるとみなし,対人緊張の治療を中心課題とした。その治療技法として,自律訓練法による逆制止の原理を背景とした系統的脱感作法(イメージ刺激使用)と現実場面での自立訓練導入法の併用法を適用し,その臨床的有効性を検討した。その結果,c1の症状は,比較歴早期に改善された。また,本研究では,このような書痙の治療技法を選択する場合の留意点にも言及した。
- 桜花学園大学の論文