対人緊張に対する行動療法的アプローチ
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概要
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本研究は,対人緊張を呈する1名の女性(20歳学生。以下,clと称する)に対して,自律訓練法による逆制止の原理を背景とした系統的脱感作法(イメージ刺激使用)と現実場面での自律訓練導入法を適用し,その臨床的有効性を検討した。治療の最初の段階では,系統的脱感作法のみを適用したが,不安場面に対するclの自覚的障害単位にほとんど変化が見られず効果が無かった。そこで,次の段階として,現実場面での自律訓練導入法を適用した結果,clは,緊張低減が比較的可能となり,ある程度の自信をもつようになった。しかし,clの緊張低減や自信がまだ十分とは言えないことから,今後も経過観察する必要がある。
- 桜花学園大学の論文
- 2006-03-31