オホーツク海の十年変動 : 海氷と上層水温
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概要
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オホーツク海の海氷と上層水温の十年変動についての時空間構造と、その大気との関係について解析を行った。冬季の海氷の十年変動はオホーツク海北部で大きい振幅を持ち、1980年代の初めから1990年代中頃までは減少傾向、それ以降は海氷増加の傾向を示す。この海氷変動は秋季の大気変動に強く影響されている。一方、オホーツク海南部の夏期(5-10月)の上層水温の十年変動はクリル海盆付近で大きい振幅を持ち、概ね十年毎に温暖のピークを持つ準十年変動を示す。この上層水温の十年変動はその前の冬季の大気変動に強く影響されている。
- 北海道大学の論文
- 2007-03-23
著者
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