第二言語一音節語反復法による時間分析 : 試行的ケーススタディーを通して(社会福祉学部)
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概要
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本稿は、第二言語学習者による即時反復法についての3つのケーススタディーと時間的計測結果について報告し、特に反応持続時間と遅延について考察した。本稿における試行的ケーススタディーは、一音節語と一音節非語を刺激語として用い、被験者の個々のレベルにおいて持続時間と遅延との間に相関性が存在するという仮説について明らかにすることを目的とした。スペクトログラフによる反応分析は極めて複雑なプロセスを必要とするため対象サイズの大きい実験分析は忌避されがちであるが、一音節語と一音節非語を反復し時間分析するという方法の有効性が示唆されたことにより分析対象の可能域が広げられた。さらに、個人レベルにおける音素配列効果の抽出も試みた。3つのケースを統合的に考察した結果、持続時間・遅延ともにエラーとの相関を持ち、一音節非語の発語は一音節非語の発話よりも困難を伴うという一致した特徴が確認された。また今後の展望として、即時反復法による時間考察についてさらなる研究考察が進められるべきであると示唆するに至った。
- 2006-03-25
著者
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スナイダー スティーヴン
Department Of Clinical Social Work School Of Social Welfare Kyushu University Of Health And Welfare
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スナイダー スティーヴン
九州保健福祉大学社会福祉学部福祉環境マネジメント学科
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スナイダー・松元 ともみ
九州保健福祉大学
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