バスケットボールゲームにおける高さとうまさがリバウンドボール獲得に及ぼす影響
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概要
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本研究は,アテネオリンピック男子バスケットボール競技における10ゲーム,プレイヤー240人を対象にし,身長差がリバウンド獲得数にどのような影響を及ぼすのか,併せて,リバウンド獲得の要素として,身長を除外したすべての要素をうまさとして捉え,それを数量化し,分析を試みたものである。その結果,身長の低いチームのPF, C プレーヤーは,中間のチーム,高いチームの対峙するプレーヤーに比べて,リバウンド獲得数が低値であり,それに伴い,PG, SG がリバウンド参加の必要性から,チームにおける回帰係数,相関係数が低値であった。また,身長の低いチームにおいて,特にPG, SG のうまさが高数値であり,対峙するポジションのプレーヤーとの間に身長差があるが,身長差をうまさで補っており,身長差によらない上位チームにおいても,うまさの数値が大きく上回り,うまさがリバウンド獲得数に与える影響は大きいことが認められた。高さとうまさを分離して捉えることは,チーム戦力を高さ抜きで平等に評価するうえで有効であることが示唆された。This study was analyzed for 240players on the height and skillfulness, about 10games of the basketball championship on Athens Olympic in 2004. The results may be summarized as follows; 1.PF and C players of the team in which the height is low in comparison with the player in which middle and high team confront each other, the rebound acquisition number was a low value, and the correlation in the team was a law value from the necessity of the rebound participation of PG and SG players with it. 2.It was showed that PF in SCG was R=10, W=2.08, the against player in ARG was R=1, W=0.31, the effect of the skillfulness on the rebound acquisition number might be the greater, because two player were same height. 3.In the ITA vs ARG fight, in the game which was not based on the height difference, the numerical value of the skillfulness of ARG greatly surpassed it of ITA, and the remarkable effect in the rebound acquisition number was caused. 4.It was showed that the correlation coefficient in all 10 games was 0.34. There might be thecorrelation in height difference and rebound acquisition number. 5.It was showed that it is possible to the skillfulness cover a height difference, and it was available to separate skillfulness from height on equally estimation the value.
- 2007-02-15
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