統計解析を用いた歌舞伎演奏者の活動傾向に関する研究(1) : 近世上方歌舞伎の場合
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概要
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本研究は、江戸時代の上方歌舞伎における演奏者の活動傾向を、主成分分析を行うことによって解明しようとする試みである。安政5(1858)年から慶応3(1867)年までの10年間に発行された上方の役割番付511点を基礎データとし、演奏者の劇場への出演傾向を調査した。さらに主成分分析を行うことによってそこに一定の要素すなわち「角」「中」「天満」の各劇場への主成分が検出できることがわかった。このことから、演奏者の歌舞伎への出演傾向は劇場の「格」と関係があり、ある程度の劇場に固定して出演する傾向を示す演奏者が存在すること、したがって「格」が演奏者にも適用される可能性があることを解明することができた。
- 2007-01-27
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