万歳書続実記 (一) : 近代山城地域における一農家記録
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概要
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本稿は、現京都府城陽市水主の木村正昭家文書に残された『万歳書続実記』を翻刻したものである。そのうち、今回は明治元年〜明治19年のものを掲載し、解題を添えた。本史料の内容を大別すると、(1)木村家の農業経営についての記載、(2)周辺地域や日清・日露戦争などの社会的動向に関する記載、という二点が挙げられるが、なかでも、三年ふさがりという暦を用いた占いを、作物の売買の指標としている点が興味深い。当時の地域的物価動向の推移とともに、近代山城地域の農家経営の実態をうかがえる史料である。
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