都市ごみ焼却施設における試料非吸引採取方式塩化水素自動計測器の実用性の評価
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概要
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都市ごみ焼却施設において,湿りガス濃度を計測する試料非吸引採取方式のレーザー型HCl自動計測器と乾きガス濃度を計測するイオン電極方式HCl自動計測器の測定値を比較した。HCl濃度の変化に対して,レーザー型のHCl自動計測器では敏感に応答した値が計測されるが,イオン電極方式のHCl自動計測器では応答に時間遅れがあり,平均化された伯が計測された。また,レーザー型のHCl自動計測器の直読値を同時測定した排ガス中の水分で乾きガス濃度に換算した値は,イオン電極方式のHCl自動計測器の測定値と良く一致した。さらに,都市ごみ焼却施設の自主管理の一環として排ガス中の濃度を連続監視する場合には,実測した平均水分を定数とみなして簡単な演算プログラムを組めば,試料非吸引採取方式のレーザー型の自動計測器によって,実用上の支障がない乾きガス基準のHCl濃度が得られることが分かった。
- 社団法人大気環境学会の論文
- 2007-01-10
著者
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谷川 昇
東京都清掃研究所
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谷川 昇
北海道大学
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谷川 昇
北海道大学大学院工学研究科
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泉川 碩雄
中外テクノス株式会社
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泉川 碩雄
中外テクノス(株)
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及川 智
東京都環境科学研究所:(現)東京都水道局
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及川 智
東京都水道局
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及川 智
東京都水道局水質センター企画調査課
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及川 智
東京都環境科学研究所
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及川 智
東京都水道局東村山浄水管理事務所技術課水質係
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