宗教教育をめぐる諸問題 : 2003年中央教育審議会答申における宗教教育の捉え方
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概要
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2003年中央教育審議会答申は、教育基本法改正の一方向として、宗教教育をこれまで以上に積極的に行うことを提言した。しかし、その内容は、多様な宗教宗派に対して一つの中立な立場に立って宗教教育を行うことが可能だとする点で、現行教育基本法の通説的な解釈を踏襲している。小論は、ある程度の宗教的偏りを許容して多様な宗教宗派を教えることによってこそ、宗教教育の中立性と信教の自由が守られることを主張する。
- 2006-07-01
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