ポートフォリオを利用したフリートークの「会話」授業 : 学習者の自律学習を支えるために
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概要
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「日本語で自由に話したい」という学習者のニーズに応えるため,学部一年生向け日本語科目「会話II」において,フリートークを中心とした教室活動を行った.ポートフォリオの利用により,学習者がそれぞれ目標を設定し,達成の過程をチェックしながら自律的に学んでいけることを目指した.毎時間の授業では,学習者の話題提供に続いてフリートークが行われ,翌週,他の学習者による相互評価の平均点とコメント一覧,パフォーマンスについての教師のコメントとアドバイスが渡された.二回の話題提供と最終発表,学習者による自己評価のレポートを分析した結果,学習者が「自律学習力」を持つこと,活動が肯定的に評価されていることが確認されたが,一方,活動に対する消極的な姿勢もみられた.自己評価に慣れていない学習者が「自律的に学ぶ」しくみにおいては,学習者は負担,戸惑い,圧力を感じる.学習者の自律学習を支える活動は,教師と学習者の間の信頼関係が成立していることが前提条件となる.
- 鈴鹿国際大学の論文
- 2006-03-20
著者
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