インピーダンス法による身体組成推定の検討

概要

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本研究は、水中体重秤量法を基準として、左右の手間のインピーダンス測定からBioelectrical Impedance法(BI法)を用いて身体組成を推定する方法を検討することが目的であった。健康な体育専攻女子短期大学生54名が本研究に参加した。被験者の右手-右足間及び右手一左手間のインピーダンスを測定し、従来の方法ならびに手頸囲、指極の形態的変数を考慮した推定方法を計算し、身体密度の推定を検討した。基準の身体密度と推定した身体密度の相関係数は、従来のBI法がr=0.511、左右の手間のインピーダンスからの推定がr=0.444であった。両者とも統計的に有意な相関が得られたが、推定精度は従来の方法が高かった。手足及び両手間のインピーダンスを用い、形態的データと組み合わせて身体密度を推定する方法も検討したが、従来のBI法を超えるものではなかった。しかし、形態的データのみからの身体密度の推定においては、従来のBI法の精度を超える推定方法確立の可能性が示唆された。以上の結果より、左右の手間のインピーダンス測定からBioelectrical Impedance法(BI法)を用いて身体組成を推定する方法は、その精度で従来の方法を超えることはできないが、形態的データだけからの新たな身体組成推定法の可能性が示唆された。
武蔵丘短期大学の論文
1993-03-15

インピーダンス法による身体組成推定の検討

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