保育ソーシャルワークの実践モデルに関する考察(その1) : 保育ソーシャルワーク試論(3)
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概要
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本稿では、保育ソーシャルワークの実践モデルを仮説的に提示することを目的とする。実践モデルの構成要素は、(1)実践の対象、(2)実践の意義、(3)援助の手続き、(4)拠って立つ理論、(5)処遇効果についての情報と測定であるが、本稿では(1)(2)(4)を対象とする。まず、実践モデルの構築にあたって保育所保育指針と先行研究をレビューした。その結果、保育内容・方法とソーシャルワークの関係は暖昧であり、理論的に一元化されていないことが明確となった。そこで、子どもの健全育成のために多様な環境(子ども・家族・地域)に働きかける考え方をとり、子ども家庭ソーシャルワークの理論に依拠しながら、具体的アプローチとしては、解決指向型家族ソーシャルワークおよび行動ソーシャルワークを採用した実践モデルを提示した。
- 神戸親和女子大学の論文
- 2006-03-31
著者
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