「現場」での「経験」を通したソーシャルワーカーの主体的再構成プロセス : 医療機関に勤務する精神科ソーシャルワーカーに着目して
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概要
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本研究の目的は,精神科ソーシャルワーカーが精神医療の現場での経験を通して,専門家としての態度をどのように形成していくかというプロセスを明らかにすることである.一定の経験を有する精神科ソーシャルワーカー14人を対象にインタビューを実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った.その結果,4つの独自なカテゴリーによって形成プロセスが説明された.特に注目されるのは【限界から始まる主体的再構成】のプロセスと,経験を経て獲得された【互いの当事者性にコミットする】という態度であった.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2006-11-30
著者
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