血液透析患者における栄養素等摂取量を検査値に基づいて推定する方法の検討
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概要
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広島県内Oクリニックに通院中の血液透析患者116名を対象として,血液生化学検査データを用いて栄養素等摂取量を推定し,食事調査データと比較して推定式の妥当性を検討した。結果は以下の通りである。1)タンパク質摂取量は,先行文献によるBUNを用いた推定式により有意に推定できた。2)カリウム摂取量は,先行文献による推定摂取量と食事摂取量の回帰式の係数を採用して下記の式を新提案する。推定カリウム摂取量=0.39×(([K^+]_2×V_2-[K^+]_1×V_1)×24÷(透析間の時間-(透析時間(分/回)÷60)))+1.9 3)リン摂取量は先行文献による推定タンパク質摂取量を用いた推定式により有意に推定できた。4)増減法による重回帰分析により,推定エネルギー摂取量は推定タンパク質摂取量のみを説明変数とする回帰式が選択された。推定エネルギー摂取量=8.17×Pro+1,257 5)食塩摂取量は先行研究による血清Na濃度と体内に蓄積した水分量に基づく推定式により有意に推定できた。以上の推定栄養素等摂取量は,食事調査ができない場合に,集団全体の栄養摂取傾向の把握や透析患者の栄養自己管理を管理栄養士がサポートする際の目安情報として役立つと考えられる。
著者
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浜口 直樹
尾道クリニック
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武藤 志真子
女子栄養大学
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池田 裕美
日本大学短期大学部
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浜口 直樹
仁友会 尾道クリニック
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柏原 一美
尾道クリニック
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藤倉 純子
女子栄養大学
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池田 裕美
女子栄養大学栄養科学研究所
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柏原 一美
仁友会 尾道クリニック
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小野 美幸
仁友会 尾道クリニック
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落合 真理子
仁友会 尾道クリニック
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藤倉 純子
健康情報科学研究室,女子栄養大学
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武藤 志真子
健康情報科学研究室,女子栄養大学
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