細胞膜脂質ラフトを介する活性酸素種産生機序の解析 : 生活習慣病予防をめざして
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概要
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近年、がんや糖尿病、動脈硬化症、神経変性疾患等の生活習慣病は増加の一途を辿っている。これには食生活の欧米化や運動不足の他、有害環境物質の増加などが指摘されている。医療技術の目覚しい進歩によりこれら疾病に対する治療成績も着実に向上しつつあるが、その発症を未然に防ぐことば何より望ましい。生活習慣病の原因は遺伝子変異のような内因的要因、環境ストレスによる外因的要因と様々であるが、近年の多くの研究より、活性酸素種(Reactive Oxygen Species, ROS)と呼ばれる有害な活性分子がタンパク質やDNAを酸化修飾し、正常な細胞内シグナル伝達のかく乱や遺伝子変異を慢性的にもたらし、様々な生活習慣病の一因として関与していると注目されてきている。本稿では、ROSの新しい産生機序を解析した結果を紹介し、生活習慣病の予防をめざしたその人為的抑制のための方策について考察した。
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