A町の養育期にある家族の家族機能の特徴

概要

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現代の家族は子育てが困難になってきているといわれ、様々な分野において養育期にある家族に関する研究がされている。しかし、わが国においては、家族をひとつのユニットまたはシステムととらえて家族機能について調査したものは少ないのが現状である。そこで、本研究では、独自に開発した尺度を用いて、養育期にある家族の家族機能を評価し、その特徴を明らかにすることを目的とした。A町に住む6歳以下の子どもをもつ536名の父母を対象に『家族機能』、『自己効力感』、『QOL』について測定した結果、いずれも高値であり、家族機能においては「絆」という情緒的機能が重要であることが明らかとなった。しかし、父母間の比較においては、『自己効力感』、『家族機能』ともに母親が低く、母親への負担が大きいことが推測された。『QOL』として父母ともに「友人関係」が重要であり、養育期の家族に対するサポートとして、身近な地域において友人を作る場の確保など養育期にある家族の家族機能の特徴をふまえて地域保健活動や家族看護実践を行っていく必要性が示唆された。
青森県立保健大学の論文
2005-12-28