ユーラシアプロジェクトの達成 : 歴史人口学と家族史(<特集>歴史社会学)
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概要
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1995年に開始し2000年に一応の終結をみた「ユーラシア人口・家族史プロジェクト」は,日本,中国,スウェーデン,ベルギー,イタリアという5地域の歴史人口学と家族史に関する国際共同研究プロジェクトであり,その規模および厳密な比較分析で国際学界の注目を集めたと同時に,各国内の研究も飛躍的に活性化させた.対象地域は,記名式で,かつ数十年から百年以上連続した,世帯情報も人口動態情報も含む資料が入手可能な地域という基準で選ばれた.この資料的特性を活かして,個人を単位とするミクロ分析,時系列分析,国際比較,家族史と歴史人口学との結合がユーラシアプロジェクトの特色となった.日本国内については,個人を単位とするライフコース分析,長期的な歴史的変化,地域的多様性に焦点を当てながら,徳川日本の人口-家族システムの解明を行った.おもなトピックは,世帯構造の周期的変化,人口学的制約,個人の行動への世帯の影響,世帯戦略などを含む.
- 東京大学の論文
- 2006-03-28
著者
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