野生ホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus)からのウレアプラズマ分離と分離株の性状
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概要
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鹿児島県下で捕獲された外見的に健康な野生ホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus)5匹(雄3,雌2)の気道および泌尿生殖道からウレアプラズマの分離を試みた.本菌は口腔(4/5), 鼻腔(2/4), 気管(2/4), 尿道(♂)(1/2)から分離されたが膣は陰性であった.これらの分離株は血清要求性があり, 尿素を分解したが, ブドウ糖およびアルギニンは分解しなかった.代謝阻止試験により血清学的性状を調べたところ, すべての分離株はイヌ由来Ureaplasma canigenitaliumの1血清型と交差したが, ネコ, ニワトリ, ヒト由来のウレアプラズマとは関係が認められなかった.
- 1995-03-31
著者
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