切断甘藷を連続乾燥する場合の乾燥能率の計算
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この研究は, 切断甘藷を連続乾燥する場合の能率計算を行うため, 甘藷の切断形状と乾燥速度との関係について検討した.熱風温度の範囲は70℃〜40℃, 乾燥方法は通気流と並行流の両方で, 切断形状は, 線切りと輪切りで実験した.その結果を要約すると次のようである.1.切断甘藷の乾燥特性曲線(乾燥速度対含水比)は上方に凸形からS字型となり, 減率乾燥速度は含水比に比例せず, 複雑である.また恒率乾燥期間は非常に短かい(Fig.2〜Fig.4).2.任意の乾燥条件下における恒率乾燥速度を求めるため, 実験により物質移動係数(k), 熱移動係数(h_t)を求めた(Table 2).3.減率期間における乾燥速度と含水比の関係を求めるために, 乾燥速度比(R_d/R_c)対水分比(F/F_c)の関係図表を作成した(Fig.5〜Fig.7).4.上記の(k), (h_t)と(R_d/R_c)〜(F/F_c)線図から, 任意の乾燥条件下における切断甘藷の乾燥特性曲線を計算によって求めた.5.以上の結果から, 連続式乾燥装置(通気, 並行流)で切断甘藷の乾燥を行う場合, その水分や空気温度が計算され, 乾燥能率も算定できる(Fig.9〜Fig.12).
- 鹿児島大学の論文
- 1984-03-15
著者
関連論文
- 導電率による肉の解凍率の測定
- 農作物自動防灰装置の開発 : 火山灰の粒径分布と透過光量について
- 温室暖房のための固体材料による蓄熱に関する研究 : 1.通気式並列板集熱器における発生熱風温度と集熱効率
- 切断甘藷を連続乾燥する場合の乾燥能率の計算