分裂酵母Schizosaccharomyces pombeのリン脂質メチル化酵素欠損株の単離とその性状
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概要
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酵母ではホスファチジルコリンは,ホスファチジルユタノールアミンメチル化経路とCDP-コリン経路の2つの経路により合成される。我々は分裂酵母におけるホスファチジルコリン合成の調節機構の解析を行うために,これらの経路に関与する酵素の欠損変異株を単離することを試みた。そのために我々は先ず,突然変異誘発剤であるエチルメタンスルホン酸処理を行った分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)よりコリン要求性変異株を単離した。[メチル-^<14>C]メチオニンを用いた標識実験を行い解析した結果,変異株ではホスファチジルユタノールアミンメチル化経路に欠陥があることが判明した。また,この経路の中間体及び酵素の活性測定により,変異株はホスホリピドメチル基転移酵素の欠損株であることが示された。
著者
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田中 進
高崎健康福祉大・健康栄養
-
保坂 公平
群馬大・医・保健
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保坂 公平
群馬大学医学部保健学科
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保坂 公平
高崎健康福祉大学 健康福祉学部健康栄養学科
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小瀧 努
京都大学エネルギー理工学研究所エネルギー利用過程研究部門
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田中 進
(株)日本抗体研究所
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