漁村部の高齢者のうつ状態の背景要因と対策上の課題
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概要
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都市部及び農村部の高齢者のうつ病に関する先行研究をもとに,漁村部を対象にうつ状態とその関連要因の調査研究を実施した。調査対象の島根県知夫村は,人口770人で,65歳以上が41.0%と高齢化がすすんだ地域である。うつ状態とその関連要因についてのアンケート調査を実施し,回収率は,82.7%であった。Geriatric Depression Scaleの短縮版で,うつ状態の割合は,男女いずれも,40〜64歳と65〜74歳がほぼ同じ割合で,75歳以上が最も高率であった。男性に比べて,女性では,いずれの年代もうつ状態の割合は高率であった。うつ状態の人に,1)独居割合が高く,2)健康状態が良好という割合が低い,3)満足度得点が低い,4)社会的支援の数が少ない傾向がみられた。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 2001-03-31
著者
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