話し相手ボランティアの活動支援としての「養成講座」に関する一考察 : ハンナ・アレントの「活動」理論を視座として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者は、話し相手ボランティアの行動原理、組織原理、社会原理の解明というテーマに沿って研究を続けている。そのテーマに沿って、本稿では、まず、日米の話し相手ボランティアの活動実態と支援体制の現状を比較分析することによって、わが国の活動支援の課題を明確にする。そして、ハンナ・アレントの「活動」理論に基づき、聴くことの難しさの背後にあるものを考察する。そのうえで、活動支援の一環であると位置付けたトレーニング・プログラムの具体的な内容を示すことを目的とした。その結果、トレーニング・プログラムには、人間の基本的条件としての「多数性」、および「対話」の状態を具体的に想像することができる内容が求められる。さらに、プログラムには「変化することを恐れない、しかも自ら変えるのではなく変わることを得っこと」を想像することができる内容も含まれなければならない。それらを実現した内容は、「路上の2人」および「人間の彫刻」の演習である。
- 山梨県立大学の論文
- 2006-03-15
著者
関連論文
- 過疎農山村地域に暮らす後期高齢者の現在および今後の生活に対する思い : Y県A町のひとり暮らし高齢者へのインタビューから
- 高齢者支援組織を対象に実施した認知症ケア啓発研修会の評価 : A町高齢者施設での認知症高齢者との『ふれ合い体験』を組み入れて
- 話し相ボランティアの活動支援としての「定例会」の機能と役割 : 「活動への勇気」の後押しという視点
- 過疎山間地域における高齢者支援ネットワークの現状と課題 : A町高齢者支援組織交流会の分析から
- 話し相手ボランティアの活動支援としての「養成講座」に関する一考察 : ハンナ・アレントの「活動」理論を視座として
- 英米教育成果に基づく専門職連携教育の開発 : 学際統合型専門職連携プログラムより