法人税の会計学的性格 : 税効果会計の前提としての法人税の費用性について(論文部門)
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概要
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法人税の会計学的性格については、これまで費用説と利益処分説の両方が主張され議論されてきたが、税効果会計においては、それが法人税の期間配分を行う会計処理方法である以上、その前提として法人税を費用として認識することが必要である。法人税を利益処分とみなすなら、法人税の期間配分は必要ないが、法人税を利益決定に必要な費用であるとするならば、それは発生主義の対象となり、期間配分を必要とするからである。しかしながら、わが国の「税効果会計に係る会計基準」では法人税が費用であるとの認識は一切されていない。法人税費用説についての明確な論証がなされないまま、税効果会計を導入しているとも思われる。本稿では、税効果会計を導入する以上、法人税の費用性について明らかにしておくべきであると考え、法人税の性格について詳細な検討を行う。法人税費用説を検証するために利益処分説と対比させながら、様々な見解について考察を行い、会計主体論との関係も視野に入れ論述する。
- 2006-03-31
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