青年期における運動の実態と体育授業の課題 : 専門学校生の調査から
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概要
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健康ブームが渦巻き、健康の維持・増進に運動が欠かせないものであるということが一般に定着される中、日ごろの運動実施者は意外に少ないという報告がある。そこで、青年期にあたる学生の運動実施・心身の自己意識の実態を把握することは体育を指導する者として必要不可欠である。筆者は大阪総合福祉専門学校の学生を対象に、「運動実施・心身の自己意識に関するアンケート」を行った。本稿は、そのアンケート結果を分析し明らかになったことをまとめたものである。分析方法は主に日ごろ運動を実施している群としていない群との比較である。比較の結果、運動実施の有無が健康に対する自己意識や心身の健康、運動への趣向、仲間との運動への趣向等に影響を与えていることが示唆された。今後の授業の課題として、運動の有効性のみならず、継続的な運動実施を促す指導が必要であることが明らかになった。
- 2006-03-25