青年期の感覚刺激への不快度と、その不快度を形成する要因について
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概要
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青年期の不快刺激がどの様で、その程度はいかばかりか、また不快を形成する要因にどんなものがあるかを見ようと、首都圏のR大、S大の女子305名、男子63名を対象に、「不快刺激の程度」「両親の神経質の程度」「幼児期からの遊び方」「対人関係の不安」などを問う、75項目からなるアンケート調査を実施し、以下の事が明らかになった。1.味覚を除く、各感覚とも、女性の方が男性より、不快度を強く感じるが、不快内容には、性差がなかった。2.全感覚の不快程度で、女性の平均点は100点満点で、53点、SDが12点で、左右対象の正規分布曲線を示した。この事から、今回の質問項目を使う事で、不快の程度を知る可能性が考えられた。3.味覚以外は、各感覚問に、相互の関係が見出せた。4.不快度を形成する要因として、女性では、聴覚、視覚刺激に、大人のしつけ方及び接し方、一方男性では触覚刺激に、仲間との遊びが見出されたが、他は見出せなかった。5.不快度の強さと、対人関係の不安の強さの関係では、女性で聴覚への不快と、対人関係の不安、男性で全感覚への不快と、対人関係の不安、のそれぞれの関係が見出された。
- 2006-02-25
著者
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