中山間地域における外来種モニタリングを利用した総合的な学習プログラム
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概要
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外来種問題に関する普及啓発活動および効果的な学校教育プログラム開発の一環として、外来種であるセイタカアワダチソウの分布調査を活用した総合学習を、セイタカアワダチソウが近年侵入した中山間地域の小学校で行った。活動の実践において、生態学者が関わることで得られた成果は主に次の3点であった。1)生態学的な知見に基づく指導を行うことにより、外来種調査は児童の自然を見る目を養う環境教育となりうること。2)学校教育カリキュラムを工夫することにより、複数年の生態学的データが蓄積でき、セイタカアワダチソウの侵入・分布拡大の実態を定量的に把握できること。3)学校教育を利用した外来種の普及啓発活動は、児童のみならず地域住民に対しても効果のある活動になりうること。最後に、学校教育を利用した調査活動を学術的に意義のある成果にまで近づけるための課題等について、実践成果を踏まえて論じた。
- 2006-12-05
著者
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平野 浩一
十日町市立浦田小学校
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畑田 彩
里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ
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畑田 彩
里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ:(現)総合地球環境学研究所
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畑田 彩
里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
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